タイマッサージと太極拳


 

チェンマイに本校のあるタイ政府公認のタイマッサージスクールであるITMは、チェンマイ・スタイルの伝統的な技やシーケンスを伝えながら、同時に太極拳の身体操作を授業に取り入れるという革新的な要素も持っています。

それは単に体重移動によって無駄な筋力を使わず、施術者にとって負担の少ない施術法であるだけでなく、タイマッサージの本質とも言うべき「セン」(エナジー・ライン)の理論に忠実だからこそです。

「シップ・セン」と呼ばれる10本の重要なセンは全て「臍」から始まります。

これは施術においてレシーバーの臍を意識することが重要なだけでなく、施術者が自分自身の臍を常に意識することが重要だからです。

「二人のヨーガ」であるタイマッサージでは、レシーバーにとって重要な要素は全て施術者自身にとっても重要な要素です。

「臍」は人間が受胎し、最初に出会う他者である母胎に触れ、それを通して社会や宇宙に出会う重要なチャクラです。




「中国のタオの伝統に、太極拳(タイチ)として知られる拳法がある。これはセンタリングと観照の技法だ。
 何であれ、常に臍の中心に意識を置きながら行えと言う。歩くとき、臍の中心を意識すること、食べるとき、臍の中心を意識すること。闘うとき、、臍の中心を意識すること。
 何であれ、常に臍の中心に意識を置きながら行なうことを忘れぬように。

 そして、あなたが臍の中心に意識を置くならば、あなたは、考えることがない。あなたが、考え始める瞬間に、あなたは臍を意識することがなくなるだろう」(Osho)